女性の口臭も増えている
近年は女性の社会環境も変わり働く女性が増え、様々なストレスや食生活の変化などが原因で、口臭に悩む女性が増えています。
毎日忙しいといろんなケアが不十分になったり、生活習慣の乱れを引き起こします。これらは口臭を強くする原因となります。もちろん口臭の原因は人それぞれあるので、自分の口臭が臭う原因を把握して、それに応じた口臭対策をとる必要があります。
歯磨きをしても臭う口臭
口臭の原因は一つではなくその多くは口の中のケアが原因で発生しますが、気づきにくい歯周病や、胃や腸などの内臓疾患が原因の場合もあります。
その為、「歯磨きをいくらしても口臭がなくならない」と悩む女性も多くいます。その場合口の中以外に原因があるかもしれません。
原因が違えば口臭予防や対策方法も違ってきます。正しい口臭の原因を特定し、それに合った口臭予防や対策をすることが大事です。
口臭は自分で気づきにくい
女性のあなたも職場の上司や同僚の口臭がクサイと思ったことがあると思います。一般的に口がクサイ代表は中年のおじさんですね。職場でも「あの上司口が臭いよね」とうわさになったりするでしょう。
ただしやっかいなのは女性で口臭がきつい場合です。女友達や彼氏、旦那さんから口臭のことは言いずらいので、他人から指摘されて気づくことはまずないでしょう。女性の場合は、自分のニオイは自分で気づく必要があります。(男同士ならお前最近口臭いと気軽に言えたりしますが)
すでに、周りの友人や同僚に口臭がクサイと思われている可能性もあるので、注意が必要です。
様々な口臭の原因
口臭の原因には、病気による口臭や食べ物による口臭などがあります。例えばにんにく料理を食べた後や、お酒を飲んだ後、たばこを吸ったあと。これらの口臭は原因がはっきりしているので対策も打ちやすいです。
ただし、口臭の原因のほとんどは口の中にあるといえ、口内が原因の口臭には色々な発生元があります。それぞれの原因を理解して口臭対策をすることが重要です。
歯垢や歯石は口臭の元
一般的に口臭の多くは歯垢から臭います。歯垢はプラークとも言い、歯の表面に付く白くてネバネバしたものです。これは食べかすではなく、唾液の成分に細菌が付着して、食べかす(主に糖分)をエサに増殖した細菌の塊が歯垢なのです。
歯垢は初期の段階では歯ブラシで取り除くことが可能ですが、歯と歯の間などの磨き残した歯垢は唾液に含まれるカルシウムを吸着して硬くなり歯石となります。たった2日間で歯垢から歯石になり、歯垢や歯石は口臭を発生するだけではなく、虫歯や歯周病の原因となります。
毎日気を付けて歯磨きをしても、年齢とともに歯垢や歯石がつきやすくなります。虫歯や歯周病予防のためにも、定期的に歯医者で検診してもらうことも重要な口臭対策につながります。
舌苔(ぜったい)も口臭の原因に
口臭予防のために口の中のケアというとどうしても歯に着目しがちですが、舌も口臭が発生する原因となります。舌には、舌苔(ぜったい)という舌の表面に白い苔状のものが着いています。この舌苔は食事のカスや口の中の細菌が舌に付いたものです。
誰にでも舌苔はあるので多少は問題なく、むやみに取り除くのはよくありません。しかし、多量の舌苔は口臭の原因となります。舌苔は、口の中の乾燥や、胃腸の調子が悪かったりするとできやすくなります。
虫歯や歯周病からくる口臭
虫歯のにおい
口の中の細菌は、食後の食べかすを栄養にして、歯を溶かす酸を発生させます。これが虫歯になるメカニズムです。虫歯になると歯に穴が開き、食べかすや歯垢がより詰まりやすくなります。それに応じて口臭も強くなります。
虫歯の臭いは硫黄のような特有なニオイを発生させます。とくに進行した虫歯はきつい口臭をともなうので早めに歯医者で治療を受けましょう。
歯周病の臭い
歯周病は、歯垢の中の細菌が歯の周りの歯茎に炎症を起こす細菌感染症です。痛みなどの自覚症状がなく進行するので、「息がクサイ」といわれたら歯周病の可能性があります。歯周病は成人の約8割がかかってるといわれ、たばこやストレスや疲労などの生活習慣も関係しています。
また、歯周病からくる口臭のニオイは、生体組織が腐敗している臭いで、一般的な口臭とは違った一種独特の臭いです。歯磨きの回数を増やしたり、歯医者で歯石を取ると一時的に口臭が消えることもありますが、歯周病の臭いを完全に取り除くにはやはり歯周病を完治させる必要があります。
歯の治療後の臭い
虫歯の治療で、歯にかぶせ物をしたりブリッジをしたりすることがありますが、これらも口臭の原因となります。特に治療後時間が経つと、かぶせやブリッジが古くなり穴や隙間ができます。ここから食べかすが詰まって治療した歯が再度虫歯になったり、そこから歯周病になったります。
治療した歯はたいてい神経を抜いている為、痛みを感じません。その為虫歯になっても気づくのが遅く、かなりの口臭を発生させる原因になります。
女性の口臭予防と対策
口臭の原因で述べたように、原因はが口の中が大半です。歯垢や歯石、舌苔、虫歯、歯周病など。このほとんどは日常生活で口の中をケアをすれば、予防できるものばかり。特に女性の口臭は、職場の人間関係、恋愛関係にも影響を及ぼすので、毎日の口の中のケアに気を配りましょう。
毎日の歯磨きに歯間ケアも
忙しい毎日を送る女性が多い時代ですが、あなたはお口のケアはおろそかになっていませんか?「毎食後きちんと歯磨きをしてる」という女性は多いでしょうが、歯磨きだけでは口臭予防になっていないかもしれません。
口臭の原因となる歯垢や歯石がたまりやすいのは、歯と歯茎の間や歯科治療後のブリッジ周辺など、歯磨きだけできれいにするのは難しい部分。ちゃんとした口臭予防には歯磨きだけでは不十分なのです。併用して、デンタルフロスや歯間ブラシを使用した『歯間ケア』が必要です。
舌苔(ぜったい)の掃除と舌苔の増加を防ぐ
舌苔の量が増えると口臭もきつくなります。そのため舌苔を定期的に取り除くことと、舌苔の増加そのものを防ぐ必要があります。(舌苔とは舌の表面に付着する白い苔のようなもの)
舌苔が増える原因はいくつかあります。他の体臭の原因とも重なっているので注意が必要です。
- 体調不良やストレス
- 胃腸機能の低下
- アルコールや喫煙
- 不衛生な口腔環境
中でも舌苔は胃腸の調子が悪い時に、舌の感覚を低下させ食欲を減らすという機能を持っています。舌苔が多く発生する時は胃腸機能が弱まっているサインなのです。通常の量では口臭に影響を与えないので、舌苔が多く発生した場合にのみ適度な掃除が必要になります。
舌苔の掃除
口臭がきついなと思ったら鏡で自分の舌を確認してみてください。舌全体に舌苔が付着している場合は適度な掃除が必要です。ただし、舌の表面には味覚を感知する器官があり、硬いものをつかってこすり取ると粘膜を傷つけ、味覚障害や他の病気を引き起こしてしまいます。毛先の硬い歯ブラシで舌苔をとるのも刺激が強すぎます。
舌苔の除去には、専用の舌ブラシを使ったり、デンタルリンス(マウスウォッシュ)を使いましょう。ガーゼなどの布で軽くこするくらいでも十分に、舌苔をとることができます。いずれにしても、舌の表面を傷つけないことが重要です。
女性が日常生活でできる口臭予防
これらの口臭予防の方法以外にも、日常生活でできる簡単な口臭予防もあります。ポイントは唾液の分泌です。唾液には、口の中を洗浄したり殺菌する作用があり、口臭の元となる細菌の繁殖を抑える効果があります。
口呼吸をやめて鼻呼吸に
口呼吸の人は口の中が乾燥しやすく、口臭もきつくなりがちです。口の中が乾燥することで、唾液の分泌が少なくなり口臭の元になる細菌が繁殖します。風邪をひいて鼻が詰まっている時は特に、口臭がきつくなったことはありませんか?これは鼻づまりで鼻呼吸ができず口呼吸にり、口の中が乾燥するからです。
おしゃべりも口臭予防になる
ずっと口を閉じていると唾液の分泌が少なくなります。細菌が繁殖し口臭がきつくなります。適度なおしゃべりは唾液の分泌を促すので、口臭予防になります。おしゃべりが好きな女性はどんどんおしゃべりすることで、口臭予防につながります。
ガムやタブレットで口臭予防
口臭予防の効果のあるガムやタブレットは、今やコンビニにたくさん陳列されています。ガムなやタブレットはその臭いで口臭を消すというよりも、ガムを噛むことで唾液の分泌が多くなり口臭予防につながります。タブレットもレモンなど柑橘系のものを使用すると唾液が多くなり、口臭予防になるので日常生活で手軽に利用したい口臭予防対策のひとつです。